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工務店のブランディングは生き残りに必須?理由や今からできる進め方を解説

2023.09.11

工務店のブランディングは生き残りに必須?理由や今からできる進め方を解説

近年、工務店の競争が激化するなか、ブランディングの重要性が増しています。今後も工務店として生き残り成長していくためには、単にサービスを提供するだけでは不十分です。

顧客に選ばれるためには、家づくりの理念や自社ならではの強みをベースに実績をアピールし、信頼性を高めることが大切です。

この記事では、工務店におけるブランディングの必要性や進め方を解説します。工務店のブランディングで注意すべきポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ブランディングとは

ブランディングとは、企業や商品といったブランド独自の強みや価値を明確にし、顧客の信頼感を高めるマーケティングを意味します。

主な目的は他社と差別化を図りながら自社のブランド提供価値を定義し、顧客に選んでもらうことです。提供価値として検討すべき観点は、以下の3つになります。

 

概要

機能的価値

品質や性能、ユーザビリティといった機能面の価値を提供する

情緒的価値

実感や体験といった心理面にポジティブな影響を与える

自己表現的価値

自身の価値観と合致し、自分を表現する手段として使ってもらえる

工務店も自社の集客力を強化するためには、強みやこだわりを明確にして独自性を持ったブランディングが必要になるのです。

工務店にブランディングが必要な3つの理由

工務店がブランディングを取り入れるべき主な理由として、以下の3つが挙げられます。

  1. 顧客自らが競合と比較するようになったため
  2. ニーズが多様化しているため
  3. 将来的に市場規模の縮小が想定されるため

それぞれ詳しく見ていきましょう。

理由①:顧客自らが競合と比較するようになったため

工務店にブランディングが必要なのは、顧客が自ら複数の工務店を比較するようになったためです。昔とは異なり、近年はインターネットの普及により、顧客は簡単に工務店を見つけたり比較検討したりできるようになりました。

また、ユーザーの声が届きやすくなったことから、価格だけでなく、信頼性やブランドイメージを選定基準として重視する顧客も少なくありません。そのため、顧客に選ばれるためには、ブランディングを強化して他社との差を明確にしておく必要があります。

理由②:ニーズが多様化しているため

顧客のニーズが多様化している点も、工務店がブランディングに力を入れるべき理由の1つです。簡単に多くの情報を得られるようになった近年では、下記のように工務店に対する顧客のニーズは多岐にわたります。

  • 住宅の性能
  • デザイン
  • エコロジーへの配慮 など

実際に、「結婚して子どもを産んだから家を買う」というよりも「理想のライフスタイルを叶えたい」といった目的で、住宅購入を検討する顧客も珍しくありません。

また、玄関手洗いやスタディコーナーなど、住環境における時代のニーズは目まぐるしく変化します。自社がどのようなニーズに応えられる専門性を持っているかを明確化し、アピールするためにもブランディングが必要です。

理由③:将来的に市場規模の縮小が想定されるため

工務店にブランディングが必要な理由として、将来的な市場規模の縮小が挙げられます。人口減少や少子高齢化などの影響で住宅市場が縮小すれば、他社との競争は激化し、顧客の獲得難易度がさらに高まるでしょう。

狭い市場で価格競争に巻き込まれないためにも、信頼性を高めたり多様化するニーズに対応したりして、顧客に選ばれる工務店になる必要があります。ブランディングによって市場における地位を確立することは、経営の長期的な経営の安定を図るうえでも重要な役割です。

【3ステップ】工務店のブランディングを進める手順

工務店のブランディングを進める手順は、以下の3ステップです。

  1. 自社の強みを分析する
  2. クリエイティブ面を整える
  3. 実績の蓄積と公開を継続する

それぞれ具体的な方法を解説するので、ポイントを押さえて進めてください。

手順①:自社の強みを分析する

工務店のブランディングは、自社ならではの強みを客観的に分析するところから始めます。ブランディングの方向性を決めるためには、まず自社の独自性や家づくりの理念を明確にすることが大切です。

具体的には、社内スタッフや顧客からのフィードバックを集めて、自社の強みや選ばれる理由などを洗い出してみてください。

さらに、競合他社のブランディングやマーケティング戦略などを調査して、差別化につながる特徴を見つけることも重要です。

分析によって自社の強みが抽出できたら、最も刺さるターゲットも明確にして、コンセプトを固めていきましょう。

手順②:クリエイティブ面を整える

次に、ブランドイメージを具体化するためのクリエイティブ面を整えます。ブランディングでは、以下の要素が自社のコンセプトと一貫していることが重要です。

  • 写真
  • デザイン
  • テキスト など

視覚的な一貫性があることでコンセプトの説得力が増し、自社のブランドイメージをしっかりと印象づけられます。ただし、高収入層向けなのに、安っぽいデザインを採用するなど、ターゲットにそぐわないクリエイティブにならないよう注意しましょう。

手順③:実績の蓄積と公開を継続する

自社のブランドイメージを認知してもらうためには、実績や事例を蓄積し、積極的に公開していく必要があります。工務店の場合は施工した建物の写真や施主様の声を掲載することで、効果的に実績のアピールが可能です。

公開先の選択肢としては、ブログやYouTubeなどがあります。実績のほかにも、最新情報や新たな取り組みなどを発信し、顧客とのコミュニケーションを増やすとより効果的でしょう。

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工務店のブランディングで注意したい3つのポイント

工務店のブランディングで気をつけるべきポイントは、以下の3つです。

  1. 短期での成果は期待しない
  2. 誠実な対応を心がける
  3. 社内スタッフの意識も統一する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ポイント①:短期での成果は期待しない

工務店のブランディングでは、短期での成果を期待しないようにしましょう。ブランディングとは本来、非常に時間がかかる取り組みのためです。

たとえ自社の強みを活かした新たなコンセプトを刷新しても、ブランドイメージは簡単に確立できません。ブランディングは即効性を求めるよりも、着実な成長を目指すことが重要です。コンセプトの確立から実績の蓄積までには時間がかかると理解し、焦らず取り組んでください。

ポイント②:誠実な対応を心がける

誠実な対応は、工務店のブランディングでも重要です。ブランディングは前述したように、クリエイティブ面だけでなく、従業員による対応の仕方なども影響します。

そのため、対面でのコミュニケーションはもちろん、SNSなどにおいても丁寧に対応し、信頼感や安心感の向上を図りましょう。

ポイント③:社内スタッフの意識も統一する

工務店のブランディングでは、社内スタッフの意識を統一することも大切です。実際にやり取りするスタッフにも自社のブランディングが浸透していないと、顧客にイメージの齟齬を感じさせてしまうためです。

社内スタッフ全員でブランドコンセプトを理解し、共有することで、一貫性のあるブランドイメージを構築できます。社内研修やコミュニケーションの場を設けるなどして、社員1人ひとりの意識を高められるような取り組みを進めていきましょう。

まとめ:工務店の生き残りにブランディングは必須

顧客に選ばれる工務店として生き残り、成長していくためには、ブランディングが欠かせません。顧客ニーズが多様化し、今後ますます競争が激化する住宅業界においては、自社の強みを明確にしたうえで、信頼性を高めていくことが求められます。

なお、株式会社ベイスは、工務店のブランディング戦略における豊富なサポート実績があります。「ブランディングの重要性は理解しているけど、何から始めるべきか分からない」「他社と差別化できる強みが見つけられない」といったご相談も可能です。

ブランディングを強化したいとお悩みの方は、集客ノウハウを集めた弊社の資料をぜひ一度ご覧ください。

book この記事の監修者

澤田将司

株式会社ベイス 代表取締役社長

マレーシア、クアラルンプールで起業。
オンラインゲームプラットフォームや3大通信キャリアの公式コンテンツプロバイダーなどの事業を経て、2015年に実家の家業を引き継ぐ形で帰国。
現在は三重県四日市市で受託型のウェブマーケティング会社、株式会社ベイスを経営。

得意分野はコンバージョン率(お問い合わせ率)の高い企業のホームページ運用。
豊富な経験で培った徹底したデータ駆動のマーケティング戦略で、これまでに数多くの企業のウェブ戦略立案から実行までを手がける。

LINE社認定のパートナーでもあり、これまで運用した企業アカウント数は500を超える。

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澤田将司|ベイス代表取締役 澤田|ベイス社長@行きたくなるオフィス研究中 中小企業マーケティングラボ

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