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【Facebook広告】ターゲティングの種類一覧!設定手順や成功事例も

2024.11.05

【Facebook広告】ターゲティングの種類一覧!設定手順や成功事例も

Facebook広告を効果的に活用するためには、ターゲティング設定が重要です。
適切にターゲティングすることで広告の効果を最大限引き出し、費用対効果を高められます。
しかし、「何から設定すれば良いか分からない」「本当に効果が上がるのか」など不安がある方も多いでしょう。

この記事ではFacebook広告におけるターゲティングの種類を、一覧表とともに解説します。
設定手順やターゲティングの効果を上げるコツのほか、成功事例もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

【Facebook広告】ターゲティングの種類一覧

Facebook広告で利用できるターゲティングの種類は、以下の3つです。

  1. コアオーディエンス
  2. カスタムオーディエンス
  3. 類似オーディエンス

なお、ターゲット設定ではAND条件とOR条件を利用したり、除外機能を活用したりすることで、さまざまなパターンでのリーチも可能です。

AND条件

すべての指定条件に一致するユーザーのみを対象とする

OR条件

指定したいずれかの条件に該当する全ユーザーを対象とする

また、より幅広いユーザーにアプローチしたい場合は、Instagram広告との連携もおすすめです。
具体的な連携方法や役立つシーンについて知りたい方は、下記の記事もあわせてチェックしてみてください。

【関連記事】Facebook広告とInstagram広告の連携方法!有効なシーンも

種類①:コアオーディエンス

コアオーディエンスは、ユーザーの基本情報や興味・関心などに基づいてターゲットを絞り込む方法です。
ここでは、コアオーディエンスで設定できる項目として、以下の3つを解説します。

  1. 基本情報
  2. 詳細ターゲット
  3. つながり

それぞれ詳しく見ていきましょう。

基本情報

基本情報の設定項目は、下表の通りです。

設定項目

概要

設定内容の例

地域

広告を表示する地域。国、都道府県、市区町村レベルで細かく設定可能

日本、東京都、渋谷区

年齢

広告を表示するユーザーの年齢範囲

18歳~34歳、55歳以上

性別

広告を表示するユーザーの性別

男性、女性、すべて

言語

広告を表示するユーザーの言語

日本語、英語

これらの項目は、ユーザーの属性に基づいてターゲティングを行うための基本情報です。
効果的な広告配信のためにも、最低限設定しましょう。

詳細ターゲット

詳細ターゲティングの設定項目は、下表の通りです。

設定項目

概要

設定内容の例

興味関心

ユーザーが興味を持っていることや関心のあること

ファッションブランドのページ、音楽フェス、旅行、料理、健康、テクノロジーなど

利用者層

ユーザーの人口統計学的属性(年齢や職業など)や行動パターン

20代女性、大卒以上、高収入層など

行動

ユーザーの行動履歴

特定のアプリをインストールしたユーザー、オンラインショッピングをよくするユーザーなど

コアオーディエンスとの組み合わせにより、よりピンポイントなターゲティングが可能です。

つながり

Facebook広告のターゲティング設定には、ユーザーとの「つながり」を活用する方法があります。

例えば、選択したターゲット設定を満たすユーザーの中から、あなたのページに「いいね!」した人やイベントに回答した人を絞り込めます。
逆に、上記に該当するユーザーを除外することも可能です。

これにより、既存の関心を持つオーディエンスに対して効果的な広告配信ができるようになります。

種類②:カスタムオーディエンス

カスタムオーディエンスとは、特定のリストやデータをもとにユーザーを絞り込む方法です。

例えば、以下のようなユーザーをターゲットとして設定できます。

  • 自社の顧客リストに記載がある方
  • 自社ホームページの訪問者
  • アプリの利用者 など

CRMシステムを使用している場合、Meta Business Suiteと連携させることで、リード獲得広告キャンペーンから直接リードを取得できます。
CRMシステムとリンクすると、新しいリードを確認するために毎回新しいCSVファイルをダウンロードする手間が省け、すべての新規リードを1か所で管理可能です。

また、自社ホームページの訪問者に対してリターゲティングする手順は以下の通りです。

1.オーディエンス設定

Facebookビジネスホームから「オーディエンス」を選択し、カスタムオーディエンスを作成

2.ソース選択

「自分のソースを使用」から「ウェブサイト」を選び、訪問ユーザーや特定ページアクセスユーザーをターゲットに設定

3.オーディエンス作成完了

設定後、「オーディエンス作成」をクリックし、完了をタップして通常の広告出稿を実施

これにより、すでに関心を示しているユーザーや既存の顧客に対して、再度広告を表示するリターゲティングが可能です。
カスタムオーディエンスを活用することで、成約率のアップが大いに期待できるでしょう。

種類③:類似オーディエンス

類似オーディエンスとは、カスタムオーディエンスと似た特徴を持つ新規ユーザーをターゲットにする方法です。
この手法を用いることで、新規顧客を効率的に開拓できます。

1%から10%の範囲で指定でき、1%が最も類似度が高い数値です。
例えば、すでに商品を購入したユーザーの類似オーディエンスを作成し、同じような購買意欲を持つ新しいユーザーにアプローチすることも可能です。

また、購入には至らなかったものの、カートに商品を追加したユーザーの類似オーディエンスをターゲットにすることで、購買意欲の高い新規ユーザーにも効率的に広告を配信できます。

【2ステップ】Facebook広告のターゲティング設定

Facebook広告のターゲティングを設定する手順について、以下の2ステップに分けて解説します。

  1. オーディエンスの作成
  2. 広告セットの適用

それぞれ詳しく見ていきましょう。
なお、弊社ではFacebook広告をはじめ、多様なWeb広告の出稿・運用を支援しております。
Web広告を通じて売上を向上させたい方は、お気軽にご相談ください。

ステップ①:オーディエンスの作成

オーディエンスの作成手順は、以下の通りです。

  1. 「オーディエンス」セクションに移動し、「新規作成▼」をクリック
  2. 「カスタムオーディエンス」または「類似オーディエンス」を選択

以後は、オーディエンスによって設定手順が変わります。

【カスタムオーディエンスの作成方法】

  1. カスタムオーディエンスのソースを選び、「次へ」をクリック
  2. 詳細設定画面で、ターゲットの条件を設定※
  3. 「オーディエンスを作成」をクリックして完了

※複数の条件を設定する場合、「いずれか」「すべて」の選択肢から選ぶ

【類似オーディエンスの作成方法】

  1. 類似オーディエンスのソースを選び、「次へ」をクリック
  2. ターゲット地域を選択し、配信地域を設定
  3. 類似度を1%〜10%の範囲で設定
  4. 「オーディエンスを作成」をクリックして完了

これらのステップを通じて、ターゲットとなるオーディエンスを効果的に作成し、広告配信の成功率を高められます。

ステップ②:広告セットの適用

作成したカスタムオーディエンスや類似オーディエンスは、自動的に表示中の広告セットに適用されます。
場合によっては、複数のオーディエンスを設定することも可能です。

特定の条件に一致するユーザーを除外する設定も、適宜利用することをおすすめします。
例えば、「除外」をクリックして、特定のオーディエンスを配信対象から外すことで、広告のターゲティングをさらに効率化し、無駄な広告費用を削減できます。

さらに、ターゲティング設定の保存機能も積極的に活用しましょう。
「オーディエンス」セクションの下部に、保存ボタンがあります。
保存したオーディエンスは、「保存済みのオーディエンスを使用▼」をクリックして他の広告セットにも簡単に適用できます。

保存したオーディエンスは、ビジネスマネージャからの編集も可能です。
広告キャンペーンごとで柔軟にターゲティングを調整して、Facebook広告の効果を改善しましょう。

Facebook広告におけるターゲティングの効果を上げるコツ

Facebook広告でターゲティングする際に押さえておきたいポイントは、以下の4つです。

  1. 目的に応じてオーディエンスを使い分ける
  2. ターゲティングを限定しすぎない
  3. 複数のターゲティングを並行して運用する
  4. ターゲティングの重複を避ける

認知度を上げる場合は広範囲にリーチできるコアオーディエンス、リピート率向上にはカスタムオーディエンスがおすすめです。
ホームページやアプリの集客には、類似オーディエンスが役立ちます。

また、広告配信の初期段階ではターゲティングを広めに設定し、広告パフォーマンスの経過を観察しましょう。
異なる属性や関心層をターゲットとした複数の広告セットを作成すると、どのターゲティングが最も効果的かを比較検討できます。

ただし、複数のオーディエンスを設定する際は、ターゲットが重ならないように注意してください。
重複するターゲティングは広告同士で競合し、パフォーマンスが低下する原因となるためです。

なお、Facebook広告を自社のみで完結することが難しい場合は、代理店経由で配信することもおすすめです。
Facebook広告の出稿を代理店へ依頼する流れなどについて知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

【関連記事】Facebook広告を代理店経由で配信する方法!流れや準備内容も解説

Facebook広告のターゲティングを有効活用した成功事例

Facebook広告のターゲティング設定を有効活用した成功事例として、以下の2つを紹介します。

  1. イベント主催会社のケース
  2. 資産運用会社のケース

それぞれ詳しく見ていきましょう。

成功事例①:イベント主催会社のケース

こちらは、三重県の夏フェスイベントを主催した会社の成功事例です。

業種

イベント主催会社

目的

LPへの誘導数を最大化する

予算

100万円

ターゲティングの内容

場所:関西・東海エリア
興味関心:
フード・ドリンク(グルメ、飲み物、など)
エンターテイメント(エンターテイメントと文化、ゲーム、など)
パフォーマンス(お笑い、ドラマ、など)
スポーツとアウトドア(釣り、キャンプ、など)

上記の事例では、フェス好きなユーザーに広告を効果的に届けられ、前年と比較して115%の動員数増加を達成しました。
特定の地域や興味関心を持つユーザーに焦点を当てることで、広告のリーチを最大化し、高い成果を得られたといえます。

このように、広告予算を効率的に活用し、目的に応じてターゲティング設定することが重要です。

成功事例②:資産運用会社のケース

こちらは、愛知県にある資産運用会社の事例です。

業種

資産運用会社

目的

セミナー参加者を増やす

予算

30万円

ターゲティングの内容

自社ホームページを訪問したことのあるユーザーに向けてリマーケティング

このリマーケティング戦略により、すでに自社に関心を持っているユーザーに対して再度アプローチできました。
その結果、セミナー参加から個別相談への転換率が大幅にアップし、広告費用対効果も向上しました。

自社ホームページを訪問したユーザーをターゲットにすることで、広告の関連性が高まり、成約率も向上します。
限られた予算でもターゲティングを適切に設定することで、より高い成果を得られるでしょう。

まとめ:Facebook広告のターゲティングは運用成功の鍵

Facebook広告のターゲティング設定は、広告運用の成功において重要です。
適切にターゲティングして、Facebook広告の成果を最大化し、費用対効果も高めていきましょう。

なお、弊社ではFacebook広告をはじめ、多様なWeb広告の出稿・運用を支援しております。
Web広告を通じて売上を向上させたい方は、お気軽にご相談ください。

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book この記事の監修者

澤田将司

株式会社ベイス 代表取締役社長

マレーシア、クアラルンプールで起業。
オンラインゲームプラットフォームや3大通信キャリアの公式コンテンツプロバイダーなどの事業を経て、2015年に実家の家業を引き継ぐ形で帰国。
現在は三重県四日市市で受託型のウェブマーケティング会社、株式会社ベイスを経営。

得意分野はコンバージョン率(お問い合わせ率)の高い企業のホームページ運用。
豊富な経験で培った徹底したデータ駆動のマーケティング戦略で、これまでに数多くの企業のウェブ戦略立案から実行までを手がける。

LINE社認定のパートナーでもあり、これまで運用した企業アカウント数は500を超える。

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澤田将司|ベイス代表取締役 澤田|ベイス社長@行きたくなるオフィス研究中 中小企業マーケティングラボ

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