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【住宅業界×GA4】マーケティング担当者が押さえたい基礎知識を解説

2023.11.02

【住宅業界×GA4】マーケティング担当者が押さえたい基礎知識を解説

Googleアナリティクス(GA)はアクセス解析の強い味方であり、住宅業界でも重宝されています。

しかし、GA4とユニバーサルアナリティクス(UA)との違いが分からず、うまく活用できていない方も少なくありません。

この記事では、住宅業界でも重宝するGoogleアナリティクス4(GA4)のメリット・デメリットについて解説します。GA4で見るべき指標のほか、実際の始め方もあわせて紹介するので、GA4の導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

GA4(Googleアナリティクス4)とは

GA4は、Googleアナリティクス4プロパティの略称で、2020年10月からリリースされています。

現存するGA(Googleアナリティクス)のバージョンの中では最新であり、UA(ユニバーサルアナリティクス)xの後継と考えて差し支えないでしょう。

ただし、具体的な違いやGA4に移行した背景を理解しなければ、本当の意味で使いこなすことはできません。

以下の見出しで詳しく解説します。

UA(ユニバーサルアナリティクス)との違い

UAはGoogleアナリティクスの前時代モデルであり、GA4が登場するまではメインツールとして機能していました。

2023年7月までは通常通り利用できていましたが、現在は停止されてます。そのため、今後新たに登録する方は必然的にGA4を使うことになるでしょう。両者の具体的な違いは、下表の通りです。

比較項目

UA

GA4

データ計測の基準

  • ページビュー:ページごとに計測
  • イベント:イベントごとに計測
  • Eコマース:Eコマースとして計測
  • カスタムディメンション(CD)※1:ヒット、セッション、ユーザー、商品
  • ページビュー・イベント・Eコマース:イベントごとに計測
  • CD:イベント、ユーザー

指標計測の基準

セッション※2を中心に計測

ユーザーを中心に計測

レポート

  • 100種類以上のレポート
  • 用途の分類なし
  • 確認用と分析用の2種類
  • レポート数を厳選

※1管理者が登録できる分析軸
※2Webサイトを訪問したユーザーが起こした一連の行動

また、GA4からはBigQueryというGoogle提供のサービスとも無料で連携できるようになりました。これにより、膨大なデータを蓄積できるだけでなく、迅速な処理と分析結果の表示が可能となっています。

UAまでは有料プランでしか連携できなかったため、GA4の大きな魅力の1つといえるでしょう。

UAからGA4に移行した背景

UAからGA4に移行した背景としては、ネットユーザーが起こす行動パターンの変化が挙げられます。

例えば、昨今のネットユーザーが利用するデバイスは、スマホやスマートウォッチが主流です。そのため、パソコンでのインターネット利用を想定した旧世代のUAだけでは、正確なデータを収集できません。

対して、GA4ならブラウザのCookie情報(※3)だけでなく、パソコン以外のデバイス・ブラウザからの情報も抜け目なく収集が可能です。

※3 Webサイトの訪問者が入力したデータや利用環境などを記録したファイル

新たな世代の行動様式にマッチしたGA4を導入しなければ、現代のマーケティング業界は生き残れないでしょう。

GA4を導入するメリット・デメリット

GA4の概要と導入される背景が分かったところで、次は具体的なメリットとデメリットを解説します。GA4の理解を深めるためにも、ぜひ参考にしてください。

メリット

GA4を導入するメリットは、主に以下の3つです。

  1. 簡単にデータ計測を設定できる
  2. BigQueryと無料で連携できる
  3. Webサイト・アプリ問わずユーザー行動を分析できる

GA4は表示回数(=ページビュー)といったデータ計測の設定を、「オン・オフ」などの簡単な操作だけで行えます。また、前述したようにBigQueryとも無料で連携できるため、以前の日付であっても素早く生データの抽出が可能です。

Webサイトとアプリを横断するようにユーザー行動を解析できる点も、UAにはない魅力といえるでしょう。

デメリット

GA4を導入するデメリットは、主に以下の2つです。

  • UAと異なる操作が必要になる
  • UAからデータ移行ができなかった

GA4はUAと異なる基準・概念でデータを計測する性質上、UAにはなかった操作が必要になるケースがあります。また、データが移行できない仕様だったため、UAが稼働停止になった際は困ったユーザーも少なからず存在したようです。

ただし、正式リリースされて以降、Googleサーチコンソールとの連携といった環境整備は着々と進んできました。今から利用し始める方は、そこまで大きなギャップを感じることなく活用できるでしょう。

住宅業界のマーケティング担当者がGA4で見るべきポイント

住宅業界のマーケティングでGA4を導入するなら、以下3つのポイントに注目するのがおすすめです。

  1. セッション数
  2. 平均エンゲージメント時間
  3. コンバージョン

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ポイント①:セッション数

セッション数は、特定の期間にWebサイトやアプリを訪れたユーザーの総数を示す指標です。Webサイトへの流入数や人気度を把握するうえで、基本的な項目といえます。

無論、住宅業界においてもセッション数は直接的な売上につながる指標です。新しいプロジェクトやプロモーションでセッション数を計測すれば、ほぼリアルタイムでイベント・キャンペーンの効果を測定できるでしょう。

ポイント②:平均エンゲージメント時間

平均エンゲージメント時間とは、ユーザーがWebサイトやアプリを閲覧する時間の平均値を示しています。この値が高ければ、自社のコンテンツはしっかりユーザーの関心を惹きつけられていると考えて良いでしょう。

住宅業界で関わるユーザーは、さまざまな決断に大きな悩みや戸惑いを抱えています。特に住宅購入やリフォームなど1回にかかる費用が高い場合、ユーザーの検討期間は長くなりがちです。成約という目に見える成果が出てこないと、Webサイトの運用に疑問を持つこともあるでしょう。

しかし、平均エンゲージメント時間が長ければ「ユーザーが情報を集めている」「購入する意欲が高い」と判断できます。Webサイトの効果測定を適切に行ううえでも、GA4は大いに役立つといえます。

ポイント③:コンバージョン

コンバージョン(CV)は、ユーザーに実行してほしいアクションが完結した回数を示す指標です。例えば、以下のようなアクションをCVとして設定し、効果測定します。

  • 問い合わせ
  • カタログのダウンロード
  • 見学予約 など

各ステップでのコンバージョン(CV)をチェックすることで、マーケティング活動の効果を具体的に評価し、改善の方向性を明確にできるでしょう。

【関連記事】工務店の集客事例5選!CV数を増やし費用対効果も上げるコツを解説

【ケース別】GA4の始め方ガイド

GA4の始め方は、以下2つのパターンがあります。

  1. GA4に初めて登録する場合
  2. UAからGA4へ移行する場合

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ケース①:GA4に初めて登録する場合

GA4に初めて登録する場合の流れは、以下の通りです。

登録したあとは実際に計測できているか、自社サイトへアクセスしたのちGA4を確認しましょう。ただし、場合によってはタイムラグが発生します。即座にデータが反映されないときは、時間をおいてから再度チェックしてみてください。

ケース②:UAからGA4へ移行する場合

UAからGA4へ移行する場合の流れは、以下の通りです。

  1. UAにログイン
  2. UAの管理画面に移動
  3. GA4認定アシスタントで連携

なお、UAの計測データはGA4への引き継ぎができません。前年比や前月比などをチェックする際に備え、早めに切り替えると良いでしょう。

まとめ:住宅業界でもGA4の存在感が増している

Googleアナリティクスは住宅業界のマーケティングでも有用なツールであり、2023年7月以降からはGA4が主流です。GA4は従来のUAよりもデータ計測が簡単に設定できるうえ、Webサイトとアプリ双方の分析ができます。

これからGA4を導入する方はもちろん、UAからの切り替えを延期している方は、早めに設定を済ませましょう。

なお、弊社ではGA4を駆使した効果測定や、成約率の向上もサポートしています。GA4の導入でWeb施策の効果を最大化させたい方は、弊社のWebサイト運用をぜひご覧ください。

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book この記事の監修者

澤田将司

株式会社ベイス 代表取締役社長

マレーシア、クアラルンプールで起業。
オンラインゲームプラットフォームや3大通信キャリアの公式コンテンツプロバイダーなどの事業を経て、2015年に実家の家業を引き継ぐ形で帰国。
現在は三重県四日市市で受託型のウェブマーケティング会社、株式会社ベイスを経営。

得意分野はコンバージョン率(お問い合わせ率)の高い企業のホームページ運用。
豊富な経験で培った徹底したデータ駆動のマーケティング戦略で、これまでに数多くの企業のウェブ戦略立案から実行までを手がける。

LINE社認定のパートナーでもあり、これまで運用した企業アカウント数は500を超える。

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澤田将司|ベイス代表取締役 澤田|ベイス社長@行きたくなるオフィス研究中 中小企業マーケティングラボ

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