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LINE友だち追加の秘策は?企業にとっての重要性やブロック率の目安を解説

2024.08.21

LINE友だち追加の秘策は?企業にとっての重要性やブロック率の目安を解説

LINE公式アカウントは顧客への継続的なアプローチに役立つため、集客・プロモーション施策として運用する企業も少なくありません。
しかし、LINE友だちを増やす方法がわからず、想定通りの効果が得られないという方も多いでしょう。

この記事では、弊社の代表取締役「澤田 将司(以下:sawada)」とコミュニケーション戦略事業部チームリーダー「中村 汐里(以下:nakamura)」の対談から、LINE友だちを増やす秘訣やポイントを紹介します。
ブロック率の具体的な目安や施策の作り込み方についても掲載しているので、ぜひ参考にしてください。

弊社ベイスはLINE運用の専門家です!
・LINE社認定セールスパートナー
・LINE専用マーケティングツール スマケ!の開発・運営
・LINE広告認定代理店
・500社以上のLINE運用のサポート実績
・LINECPDスタンプ・ポイントを取り扱い企業
・LINEGreen Badge取得者在籍多数


LINE友だち追加が企業にとって最初の一歩

LINEは友だちがいないと配信しても意味がないツールになりますが、友だちになってさえいただければ情報を届けることができ、ブロックされなければ次月も3か月目も届けられますよね。

そうですね。
LINE公式アカウントを使った企業の施策では、友だち集めが最初のステップになります。

特に、アカウント立ち上げ直後のクライアントには友だち集めを頑張っていただきたいですね。

友だち追加していただくためには、まずお店や企業が公式アカウントを運用していることに気づいていただき、さらに友だち追加するメリットを感じていただくことが重要です。

ポップやお声がけだけでもLINE公式アカウントの存在には気づいてもらえますが、それだけでは顧客にメリットがありません。
登録したいと思ってもらえる確率を高めるために、特典も伝えておくと良いかなと思います。

LINE友だち追加7つの秘策

次は、LINE友だち追加を増やすための秘策を7つ紹介します。

  • リッチメニューでクーポンを定期配信する
  • 友だち追加の特典から先に紹介する
  • 手持ち無沙汰・スマホを触る場所にポップを設置する
  • サービス利用後にLINE公式アカウントを紹介する
  • 店舗の娯楽サービスと連携させる
  • 友だち紹介のボタンを設置する
  • LINE広告を活用する

それぞれ詳しく見ていきましょう。
LINE公式アカウントの運用方法については、下記の記事もチェックしてください。

【関連記事】【フェーズ別】LINE公式アカウントの運用方法!成功させるコツや事例も

 

リッチメニューでクーポンを定期配信する

今まで友だち追加クーポンを導入していなかったアカウントがクーポンの施策を実施したところ、数か月で友だち追加の数が大幅に向上しました。

ちなみに業種はなんですか?

スーパーです。
卵や牛乳が安くなるクーポンを1か月に1度リッチメニューに設置しました。
実際の売り場やレジでもスタッフさんにお声がけしてもらっています。

なるほど。スーパーは卵プレゼントとかよくやっていますね。

おそらく、卵が値上がりしだしたところから設置したことも成功した要因かと思います。
やはり実際の顧客が求めているものを特典として設置したクーポンが強いなと感じました。

 

友だち追加の特典から先に紹介する

お客さんにLINEがどうとは言わず、もう特典はもらいましたか?と先に聞く方法もあります。

これ欲しいですか?と聞いて、同意してもらえたタイミングでLINE友だち追加を勧める流れですね。

そうです。
LINE友だち追加から切り出さずに、まずは顧客にとってのメリットを前面に押し出すことで、スタッフさんも楽しみながら声がけできる点が良いのかなと思います。

 

手持ち無沙汰・スマホをいじる場所にポップを設置する

ポップを設置するのも良いですね。

例えば、施設の送迎バスの中は手持ち無沙汰になりがちなので、座席のような必ず目に入る場所にポップを設置すると、今から行く施設でこんな特典が使えるんだな、とそのままスマホで友だち追加してもらいやすいメリットがありますす。

店内や施設内であれば、どこに友だち集めのポスターを貼れば良いでしょうか。

レストランの座席やコップにポスターを設置してもらうと、手持ち無沙汰なタイミングでLINE友だち追加してもらえたり、スタッフさんが声がけして後押ししやすかったりすると思います。

なるほど。
私が現場でLINE運用していたときは、居酒屋のメニュー立てとテーブルに公式LINEの案内を設置してABテストしました。
結果的に、テーブルのステッカーからの友だち追加が10倍以上ありましたね。
案内を置く場所は、とても大事だと思います。

また、店内のデザインにもよるので、必ず実施できるわけではありませんが、スタッフが指差ししやすい位置にあると顧客がLINE公式アカウントに気づく確率を上げやすいですね。
テーブルに設置する場合でも、他のメニューと一緒にメニュー立ての中に設置するのではなく、テーブルの上にLINE公式アカウントの案内を貼ってもらうのも効果的です。

 

サービス利用後に公式ラインを紹介する

居酒屋に協力してもらって、食事の前後でどちらがLINE友だち追加されやすいかを検証したこともあります。
結果としては、圧倒的に食後の方が登録率が高かったです。

もちろんサービスの満足度が高いことは前提として、たとえばお酒を楽しんだ後にデザートなどの特典を勧めると、LINE友だち追加のハードルが下がるのかなと思います。

設置場所に関する考え方と同じく、声がけするタイミングで成果が全く違うな、というのを実感しました。

満足度が高い状態でLINE友だち追加してもらった方が、ブロックも少なそうですね。

どんな業種でも「利用した後に楽しかった」という気持ちからLINE友だち追加してもらえると、浸透度や杭の刺さり方が違う感じがします。

 

店舗の娯楽サービスと連携させる

漫画をたくさん所蔵しているサービス系店舗で、読みたいタイトルをLINEに入力すると、置いてある棚がわかるように自動設定しているケースもあります。

なるほど。
便利な手段を提供する代わりにLINE友だち追加しなければならない状況を作るんですね。

そうです。
その経路からも定期的に友だち追加が発生しているので、多く利用してくれていることが分かります。

その視点は大切ですね。
まず役立つ機能を提供して、その手段としてLINE友だち追加へ誘導する、ということですね。

 

友だち紹介のボタンを設置する

リッチメニューに「友だちに紹介する」といったボタンを設置し、冒頭に紹介を促すメッセージが出てくるようにする方法もあります。

送られた方はそのままLINE友だち追加できるので、例えば友だち追加クーポンを設置して、スタッフさんの声がけで友だちの紹介を増やしていくパターンもあります。
地元の地域密着型のお店さんは、特に多い傾向です。

すごく良いですね。
リッチメニューのボタンを押したときに、店舗の魅力や特典を紹介するような文言は差し込めますか?

それはできないので、個別に紹介文を打ってもらう形にはなってしまいます。

なるほど。
イベント時に友だち紹介キャンペーンのような施策を試してみるのも良さそうですね。

 

LINE広告を活用する

LINE友だち集めに特化した広告を使った場合、仮に友だちが増えても、特典だけを目当てにした方ばかりでブロック率が上がるように思うんですが、実際はどうですか?

やはり実際にサービスを利用した方よりも、30%から60%ほどブロックされる傾向ではあります。

たしかにLINEスタンプを特典にして広告を打った際、結局ブロック率が60%くらいになりました。

そうですね。
スタンプはもう少し高いかもしれません。
ただ、スタンプはその分、LINE友だち追加の獲得単価は下がるので、ブロックされたとしても残存する友だち数で割った場合、単価としてはかなり安いケースもあります。

LINE友だちのボリュームが欲しい場合は、効果的ですね。

それに一度LINE友だち追加してもらえれば、店舗名や事業内容も見ていただけるはずです。

スタンプを取得した後に即ブロックされてしまうとどうしようもありませんが、そこからステップ配信で顧客育成することもできますね。

LINE友だち追加を伸ばすためのポイント4つ

次に、LINE友だち追加を伸ばすためのポイントを4つ解説します。

  • LINE友だち追加の経路分析方法を把握する
  • ブロック率は3〜4年で30%程度が目安になる
  • 人間味を意識して施策を作り込む
  • キャンペーン・イベントごととして取り組む

なお、弊社ではLINE公式アカウント運用のサポートを、経験豊富な専門チームが担当しています。
今後、LINEのビジネス活用に力を入れたい方は、ぜひ弊社までご相談ください。

 

LINE友だち追加の経路分析方法を把握する

友だち追加経路によって、QRコードを出し分けられるようになりましたね。
登録が多い施策やパターンが分析できるようになるのでしょうか?

そうですね。
例えば、スポットのイベントや、セミナー系イベントエキスポでの出展でQRコードを付けた場合なども計測できます。

また、QRコードを出し分けなくても紹介による友だち追加、ポスターからの友だち追加数はデフォルトで計測ができます。

 

ブロック率は3〜4年で30%程度が目安になる

ブロック率の平均は、どの程度でしょうか。

基本的にアカウント運用から1年ほどはブロック率が低く、2年以降になってくると徐々に上がってくるので、確定的な平均値というものはお伝えしにくいのが正直なところです。
ただ、最終的に20%から30%台までは上がるように思います。

最終というと、運用年数としてはどの程度になりますか?

アカウント運用から3〜4年ほどです。

その時点でブロック率が30%ほどであれば、青信号ということですね。

そうです。累計のブロック率はアカウント運用の期間が長いほど増えるので、
代わりに私たちは配信日のブロック数をターゲットリーチ数で割ったブロック率を計測しています。

配信ごとにブロック率を計測して、内容の見直しをしていく形ですね。

5%を超えると見直しが必要ですが、そもそもそこまでのアカウントは少なく、1%台以下に落ち着くのが基本です。

なるほど。
ただ、サービス内容によっては必然的にブロック率が上がるケースもありますね。
例えば、住宅関連であれば5年ほど運用していれば友だちの大半はすでに家を建てるので、ブロック率も増えるかと思います。
その点も考慮して分析した方が良さそうですね。

 

ブロックが好影響を与えるパターン

LINE公式アカウント自体を忘れられてブロックされず、かえって開封率が悪化するパターンもありますね。
その場合は逆にブロックしてもらえた方が、好影響に働くように思います。

そうですね。
LINE公式アカウントの無料プランは一ヶ月の配信数が限られているので、むしろブロックされた方が配信効率を上げられることもあります。

適度にブロックされた方が、都度課金しなくても無料の範囲で運用できるということですね。

 

人間味を意識して施策を作り込む

これまで施策として、うまくいかなかったものはありますか?

施策自体を外した経験はありませんが、LINE公式アカウントの管理画面でダウンロードできるポスターを印刷したままの状態で貼ったり、掲示場所を考えずに設置したりすると、なかなかLINE友だち追加されにくいかなと思います。

デフォルトのポスターを貼るにしても、メッセージを手書きするなどして人間味が出せると良いですね。

そうですね。
デフォルトのポスターは個別の紹介メッセージなどが載せられないので、それこそ手書きするか、別でポップを作ってもらうのも効果的です。

ただ、「友だち募集中」とだけ書いてもターゲットには刺さらない可能性が高いかと思います。
例えば、年配の顧客が多い店舗なら、友だち追加のやり方やクーポンの獲得方法などを具体的に掲載できると良いですね。

ポスターもお客さんが手持ち無沙汰になるような場所に貼って、工夫することが大切ですね。

 

キャンペーン・イベントごととして取り組む

LINE友だち追加は、イベント・キャンペーンごとと意識して取り組んだ方が良いかと思います。

毎日声がけすることも大切ですが、それではスタッフの負担が増えてしまうので、まずはお客さんの多い土曜日だけ声がけしよう、1日何人友だち追加してもらおうなどの目標を決めてもらう形です。

なるほど。

店舗で実施しているイベントに関連した友だち追加の特典を設けていただくのもおすすめです。
例えば、週に一度抽選会をやっているなら、LINE友だちの画面を見せれば2回目もチャレンジできる、といった紐付けをしてもらえると、そこまで手間もかからず顧客にとっても嬉しいイベントになりますね。

まとめ:企業がLINEを有効活用できるかは友だちを増やせるか次第

企業が公式LINEを有効活用するには、友だちを増やすことがなによりも重要です。

友だち追加のノウハウが詰まった”友だち集め管理シート”を含んだ「LINE完全運用シート」をこちらからご確認いただけます。
友だち追加のノウハウを参考に、効果的な施策を検討してみてください。

なお、弊社ではLINEのビジネス活用について、あらゆるお悩みに対する解決策を提案しています。
LINE公式アカウントの運用でお困りの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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book この記事の監修者

澤田将司

株式会社ベイス 代表取締役社長

マレーシア、クアラルンプールで起業。
オンラインゲームプラットフォームや3大通信キャリアの公式コンテンツプロバイダーなどの事業を経て、2015年に実家の家業を引き継ぐ形で帰国。
現在は三重県四日市市で受託型のウェブマーケティング会社、株式会社ベイスを経営。

得意分野はコンバージョン率(お問い合わせ率)の高い企業のホームページ運用。
豊富な経験で培った徹底したデータ駆動のマーケティング戦略で、これまでに数多くの企業のウェブ戦略立案から実行までを手がける。

LINE社認定のパートナーでもあり、これまで運用した企業アカウント数は500を超える。

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澤田将司|ベイス代表取締役 澤田|ベイス社長@行きたくなるオフィス研究中 中小企業マーケティングラボ

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