LINE公式アカウントには、ビジネスシーンで活用できるさまざまな機能があります。なかでも、追客や販促ツールとして役立つのが「クーポン」の配信です。
この記事では、LINEでクーポンを配信するメリットについて、作り方やおすすめの配信場所とあわせて解説します。
弊社はこれまでに500社を超えるLINE公式アカウントを運用し、クーポン配信を含めたビジネス活用のノウハウを熟知しています。ユーザーの購買意欲を高めるために、より効果的なアプローチを実現したい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
LINE公式アカウントの「クーポン」とは、友だち追加したユーザーに対し、商品を購入したりサービスを利用したりする際に使えるデジタルクーポンを配信する機能です。
LINE公式アカウントでは、2種類のクーポンを配信できます。
通常クーポンとは、友だち追加したユーザーなら誰でも使用できるクーポンです。一方で、抽選機能付きクーポンは、友だち追加したユーザーのなかでも、抽選で「当たり」がでた人のみが使用できます。抽選で「ハズレ」がでたユーザーはクーポンを使用できません。
LINEで効果的にクーポンを配信するためには、それぞれの特徴にあわせて、活用シーンを選ぶ必要があります。
たとえば、まずは抽選機能付きのクーポンを使って99%の人を当選させてから、通常クーポンを配信するなどです。日頃は配信に興味を持たない友だちも当たる体験をすることで、クーポン使用率の増加を見込めます。
LINE公式アカウントでクーポンを配信するメリットは、以下の3つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
LINEのクーポン配信は、友だち追加の訴求ポイントになります。クーポンがもらえると分かれば、ユーザーはお得に感じて友だち追加したくなるものです。
実際に、LINE公式アカウントを友だち追加する理由として最も多いのは、「お得なクーポンが流れてくるから」という理由です。
LINEでユーザーにとってお得なクーポンを配信すれば、より効果的に新規ユーザーの獲得を見込めるでしょう。なお、友だち追加のための施策について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
【関連記事】【成功事例付き】LINEマーケティングの施策5選!役立つツールも解説
友だちのブロック防止につながる点も、LINEでクーポンを配信するメリットです。ユーザーにとっては、お得なクーポンや役立つ情報を得られることが、友だちであり続ける十分な理由になります。
ブロック防止策として効果的なのが、当選確率を50%以上に設定して抽選機能付きクーポンを配信することです。
当選確率を1〜5%に設定する企業もいますが、ハズレが3回続くとユーザーのブロック率が大幅に増えてしまうためです。50%以上の当選確率で2回に1回は当たる体験をユーザーに与え、クーポン使用率の増加とともにブロック防止につなげましょう
また、LINEで配信するクーポンは、紙のクーポンと違ってデータ分析が可能なため、施策を繰り返しながら効果的な改善を図れるのが特徴です。
クーポンの開封率や利用状況を確認し、友だちの反応を見ながら配信を続けることで、さらなるブロック防止にもつながります。
公式LINEアカウントでクーポンを配信すると再来店や購入など、友だちのアクションを効果的に促せます。具体的なクーポンの例は、下表の通りです。
実店舗がある場合 |
EC・小売の場合 |
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実店舗がある場合は、友だち追加クーポンをプレゼントしたり、雨の日などに限定クーポンを配信したりすると、集客が難しい状況を改善できるでしょう。
また、EC・小売の場合は、誕生月クーポンや次回購入時に使えるクーポンを配信することで、前回の購入から期間が空いてしまったユーザーにも効果的なアプローチが可能です。状況にあわせてクーポンをうまく使い分けると、友だちの具体的なアクションにつながります。
LINE公式アカウントで配信したクーポンは原則、有効期限を過ぎると自動的に使用できなくなります。しかし、誤送信などを理由に、一度配信したクーポンの停止が必要になるケースも少なくありません。
停止方法は簡単であり、クーポンの一覧画面から「削除」を選択するだけです。ただし、一度配信して開封されたクーポンは、ユーザーのメッセージから削除できないため、注意が必要です。一度配信したクーポンが利用できなくなると、ユーザーからのクレームにもつながりかねません。
例えば、誤送信したものを削除する場合は、新しいクーポンメッセージを送信して説明するなど、ユーザーにネガティブな印象を与えないよう配慮しましょう。
LINE公式アカウントで配信するクーポンは、以下の手順で作成できます。
ユーザーとのトラブルを防ぐためにも、利用できる日時やお買い上げ金額など、クーポンを使用する条件がある場合は、「利用ガイド」に必ず明記しましょう。
クーポンの使用回数は、「1回のみ」または「上限なし」から選択できます。なお、2回や3回など、具体的な使用回数の指定はできません。必要に応じて詳細設定することで、誰でも簡単にオリジナルのクーポンを作成できます。
LINE公式アカウントのクーポンにおすすめの配信場所は、下表の通りです。
配信場所 |
特徴 |
配信時のコツ |
実店舗 |
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あいさつメッセージ |
友だち追加したユーザーに自動配信される1通目のメッセージ |
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メッセージ |
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リッチメッセージ |
テキストメッセージよりも視覚的に分かりやすく情報を伝えられる |
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リッチメニュー |
トーク画面の下部に固定表示されるため、クーポンの存在に気づいてもらいやすい |
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LINEでクーポンを配信する際は、目的にあわせてどこで配信するかを選ぶ必要があります。例えば、すぐに確認してほしい内容であれば、プッシュ通知で高い開封率が見込めるメッセージがおすすめです。
一方で、期間中に何度でも利用してほしいクーポンであれば、リッチメニューに設置すると良いでしょう。LINEのリッチメニューを活用してユーザーのアクションを促したい方は、こちらの記事も参考にしてください。
【関連記事】【LINE】リッチメニューの作り方ガイド!活用メリットやコツも解説
LINE公式アカウントのクーポン配信は、以下をはじめとするさまざまな業界で活用できます。
弊社の運用実績から、各業界におけるクーポン配信の成功事例を紹介します。
友だち限定クーポンを配信し、ブロック率の低減と購入の促進を成功させた事例です。主に、以下の施策を実施しました。
クーポン配信前には30〜40%だったブロック率が、実施後には18〜20%まで低減しました。また、クーポン配信時には対象商品の購入数も増加し、販促効果も得られた事例となっています。
クーポンの使用率を高めて、宿泊客の再来館や利用頻度の促進を成功させた事例です。
以前は、当選確率を10%、上限を10人に設定して抽選機能付きクーポンを配信していました。今回の施策で当選確率を99%まで上げ、当選者上限を撤廃したところ、利用者数が35倍以上に大幅アップしました。
普段は配信に反応しない友だちにも、「当たった」という体験をさせることで、クーポンの使用率が急増します。なお、ホテル・宿泊施設のLINE運用について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
【関連記事】ホテル・宿泊施設こそLINEを運用すべき?役立つ機能や活用事例も解説
誕生月クーポンを配信し、ユーザーの再来園率を向上させた成功事例です。主に、以下の施策を実施しました。
実際に誕生月クーポンの配信を始めたところ、とある遊園地では1年以内の再来園率が6倍に跳ね上がりました。
また、同伴者にもメリットがあるクーポンを作成すれば、大勢での来園にもつながります。テーマパークの閑散期対策としても、非常に効果的だといえるでしょう。
鍋つゆメーカーとスーパーがタイアップしてクーポンを配信し、売上アップにつながった成功事例です。
販促イベントとして鍋つゆの特設売場を用意し、スーパーのLINE友だち追加でお鍋の具材を購入するクーポンを全員にプレゼントしました。すると、特設売場に陳列していた鍋つゆが飛ぶように売れ、以前のイベントと比べて売り上げが大幅にアップしました。
スーパーにとってもLINE公式アカウントの友だちが増えて、双方が大きなメリットを得られた事例です。
ユーザーが友だち追加のメリットを感じやすいのが、LINE公式アカウントによるクーポン配信です。お得なクーポンを配信できれば、友だちのブロック防止につながるほか、追客の効果も期待できます。
なお、弊社はこれまでの豊富な運用実績を活かし、クーポン配信を含めたLINE運用サポートを展開しています。LINE公式アカウントを活用して追客効果を高めたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
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