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【前編】LINE完全運用シートとは?予実管理や友だち集めの秘訣を解説

2024.11.12

LINE完全運用シートとは?予実管理や友だち集めの秘訣を解説

LINE公式アカウントは、行き当たりばったりで運用しても成果は上げられません。
しかし、弊社のノウハウを凝縮させたLINE完全運用シートを使えば、誰でも計画的かつ効果的な運用を実現できます。

この記事では、弊社の代表取締役「澤田 将司(以下:澤田)」とコミュニケーション戦略事業部チームリーダー「中村 汐里(以下:中村)」の対談をもとに、完全運用シートについて解説します。
前編では「予実管理表」と「友だち集めチェックシート」の2つをピックアップし、シートを活用した運用成功の秘訣も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

弊社ベイスはLINE運用の専門家です!
・LINE社認定セールスパートナー
・LINE専用マーケティングツール スマケ!の開発・運営
・LINE広告認定代理店
・500社以上のLINE運用のサポート実績
・LINECPDスタンプ・ポイントを取り扱い企業
・LINEGreen Badge取得者在籍多数


LINE完全運用シートとは

まずはLINE完全運用シートの基礎知識として、以下の2つを解説します。

  1. 各フェーズで検討すべきことをまとめた4つの神器
  2. LINE完全運用シートを作った背景

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

各フェーズで検討すべきことをまとめた4つの神器

LINE完全運用シートは、4つのシートからなっています。

  1. 予実管理表
  2. 友だち集めのチェックシート
  3. クリエイティブ改善シート
  4. 配信計画シート

弊社がLINE公式アカウントの運用を支援してきた経験を踏まえて、成功するアカウント・失敗するアカウントの分かれ道を分析してシートを作りました。

「この4つのシートを運用してくれたら、うまくいきますよ」と自信を持って言えるほど、洗練された神器と呼べるものになっていると思います。

 

LINE完全運用シートを作った背景

こちらのシートを作った意図というのは、どのようなものがありましたか。

LINE公式アカウントは単に作っても、友だちがいなければ配信しても意味がないツールです。
友だち集めや配信などでPDCAを回していく必要があるのですが、「各フェーズにおいて、何をすべきなのかが分からない」というクライアントさんが、とても多いと感じていました。

「シートを埋めていくだけで、何となく運用ができてしまうというものを作りたい」と思ったのがきっかけで、LINE完全運用シートは誕生しました。

LINE完全運用シートとは~予実管理表編~

例:某園芸植物屋様

LINE完全運用シートの1つ目にある予実管理表の使い方について、以下の6つを解説します。

  1. まずは「目的とゴール」を明確に
  2. 「ペルソナ」は解像度高く
  3. 「各投稿面の役割と担当」は伝える情報によって使い分け
  4. 「KPI」は1年分を仮置き
  5. 「マイルストーン」はテキストベースで運用を
  6. 「月間予算」はコストから逆算

それぞれ詳しく見ていきましょう。
なお、弊社ではLINE公式アカウントの開設から運用まで、プロが全面的にサポートいたします。
多様な施策にも精通しているため、LINEビジネス活用ページもぜひご覧ください。

また、LINE公式アカウントの成功事例について知りたい方は、こちらの記事もあわせてチェックしましょう。

【関連記事】【業界別】LINE公式アカウントの導入事例!具体的な施策や運用のコツも解説

 

まずは「目的とゴール」を明確に

LINE公式アカウントを立ち上げる際には、そもそも「何のために運用するのか」「どのような状態になったら成功と呼べるのか」を最初に決めることが大切です。
ここが不明瞭だと、配信内容やクリエイティブの方向性もすべてぶれてしまいます。

例えば、ラーメン屋さんでリピート率を上げたいという目的があったとします。
半年に1回来てくれる人が3か月に1回来てくれるようになれば成功、という感じで目的とゴールをしっかり決めておかないとうまくいきません。

同じラーメン屋さんでも、LINE公式アカウントで新しいお客様を獲得したい場合と、リピート率を上げたい場合とでは、設定や配信の内容が変わってきますからね。

 

「ペルソナ」は解像度高く

ペルソナの部分は、いかがですか。

「何に悩んでいる人たちへ向けたアカウントなのか」という視点で考えると、LINE運用はうまくいきやすいと感じています。
どのような課題やニーズを持ってる人がいて、このアカウントでは何をもって役立てられるのかを解像度高く把握できると、配信するコンテンツのテイストもおのずと決まってきます。

そうですね。
誰に届けるのかが決まってないとふわっとした配信内容になって、誰の心にも刺さらないものを送り続けることになってしまいますからね。

 

「各投稿面の役割と担当」は伝える情報によって使い分け

予実管理表でチェックできる投稿面は、以下の4つです。

  1. プッシュ配信
  2. リッチメニュー
  3. ステップ配信
  4. VOOM

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

プッシュ配信

LINE公式アカウントの二大配信面は、プッシュ配信とリッチメニューです。
このうち、プッシュ配信はお得情報やお役立ち情報を伝える場所です。
会社が伝えたいことは、次に紹介するリッチメニューに集約します。

プッシュ配信ではお得情報やお役立ち情報に集中することで、LINEらしくて1番気持ち良いコミュニケーションになるんじゃないかなと思いますね。

そうですね。
プッシュ配信で送った内容は半日以内に開封されるのがほとんどなので、旬の情報に絞って配信できると良いかなと思います。

 

リッチメニュー

お得情報やお役立ち情報がプッシュ配信されてきたと同時に、リッチメニューを見ることになりますよね。
そこでキャンペーンの案内など、企業側から伝えたいことを載せられると効果的です。

実際、リッチメニューのタップ数はプッシュ配信があった日か、その翌日が最も伸びます。
そのため、お役立ちコンテンツはもちろん、常設でお客様に見ていただきたいものや、予約・お問い合わせのボタンなどを設置しておくと良さそうですね。

 

ステップ配信

ステップ配信はどうでしょうか。

ステップ配信は、友だち追加してから何日後に何を送るというように、事前に設定をしておく配信方法です。
設定しておけば自動で配信されるため、お店側からすると人手が要らないメリットがあります。

友だち追加してくれた人のファン化をより進めたいときは、このステップ配信も使っていければ良いと思います。

 

VOOM

VOOMはSNSみたいなもので、特に短編動画はニーズのあるメディアです。
例えば、InstagramのリールやTikTokといった縦型の短編動画を運用しているのであれば、VOOMにも流用するというのが1番自然かなとは思いますね。

そうですね。
弊社が支援しているアカウントの中でも、1日1回VOOMを投稿しているところもいらっしゃいます。
「今日の品揃えはこんな感じですよ」など、ちょっとした新情報を投稿するのにVOOMは適しているのかなと感じます。

SNS的な要素もあるので、どちらかというとリアルタイムで現場感のある情報を流してあげると良いですね。

 

「KPI」は1年分を仮置き

予実管理表でチェックするKPIについて、以下の2つを解説します。

  1. 追うべきKPI
  2. 配信回数の注意点

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

追うべきKPI

KPI(※)に関してはいかがでしょうか。
※最終的な目標の達成具合を確認するために観測すべき指標

KPIでは、何月末の時点で何を達成するのかを定めます。
先ほど設定したゴールを達成するために必要な数字は何か、まずは1年間ほどざっくりと仮置きすることが大切です。
目標数値が明確になることで、現状が目標に対してビハインドなのか、達成に近づいているペースなのかなど、運用の成否を判断するものさしになります。

観測すべきKPIはたくさんありますが、予実管理表で最低限追うのは以下の3つです。

  1. 友だち数
  2. TR(ターゲットリーチ)数※
  3. 配信回数

※メッセージが配信された数(ブロック中など特定の数を友だち数から差し引いた数値)

上記について、少なくとも月に1回ほどは定点観測していきたいところですね。

そうですね。
LINEは他のSNSと違って、「今友だちになっている方」にしか今の配信は届きません。
どれほど良い配信をしてたとしても、友だち数が0人であれば誰にもその情報は届かないツールになっています。

そういう意味では、特に新規のアカウントは、まず友だちを増やしていくところを目標におけると良いかなと思っています。

 

配信回数の注意点

配信回数が多すぎると、うっとうしがられてブロックされかねません。
そのため、弊社ベイスでは週に1回の配信を推奨しています。
とはいえ、業界や業種によっても変わってくるのも実情です。

LINEヤフー株式会社が実施していたアンケートでも、「配信回数は週に1回くらいが嬉しい」という回答が1番多かったようです。
ただ、週に何回も訪れるようなお店であれば週に2回でも良いでしょう。
逆に年に1回〜2回行くかどうかのようなところであれば、週に1回配信すると少し多いなと思われてしまいます。

配信回数は、あまりこだわりすぎないのも大切ですね。
例えば、「週に1回絶対配信しないといけない」となると、配信自体が目的になってしまいます。
お得でもなければ、お役立ちでもない情報を配信して、結果としてブロック率が増えてしまいかねません。

業界や業種別の来店頻度はもちろん、「月に1回なら有益な配信ができそうか」など社内のリソースと相談しながら決めていけると良いですね。

 

「マイルストーン」は四半期ごとに設定を

マイルストーンに関しては、いかがでしょうか。

マイルストーンは四半期ごとに、達成すべきことを箇条書きで書きましょう。
ここでは月々の数字を追うというよりは、どちらかというとテキストベースで書いておくとチェックしやすくなります。

 

かけるべき運用コストを算出して予算化しよう

月間予算は、いかがでしたか。

自社で運用するか、弊社のような運用代行会社に依頼するかによってもコストは変わってくるかと思います。
広告を利用する場合は、その予算も確保する必要がありますね。

いずれにしても、コストをまず把握して予算化するという工程がとても大切です。
LINE運用にかける金額が決まれば、友だち数から来店数、最終的には売上も予測できるようになります。

LINE完全運用シートとは~友だち集めチェックシート編~

LINE完全運用シートの2つ目にある友だち集めチェックシートの使い方について、以下の4つを解説します。

  1. 友だち数の方程式は「気づく率×なりたいと思う率」
  2. 1番大切なのは「スタッフさんによるお声がけ」
  3. クーポンのQRコードを貼るのも有効
  4. 3か月に1回は見直しを

それぞれ詳しく見ていきましょう。
なお、友だち集めの秘訣については対談動画第1弾でも解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

【関連記事】LINE友だち追加の秘策は?企業にとっての重要性やブロック率の目安を解説

 

友だち数の方程式は「気づく率×なりたいと思う率」

友だち集めチェックシートのポイントについて、教えてください。

友だち数には、「気づく率×なりたいと思う率」という方程式があります。
「このお店ってLINEやってるんだ」と気づくのと、友だちになりたいと思うのとでは、当然ながら気づく率の方が圧倒的に上げやすく、優先的に取り組みたいところです。

店舗がある企業さんだったら、店内の掲示も重要ですね。
どこに何を掲示するか、出入口付近やレジ横はもちろん、メニュー表の中に載せるのも1つの方法かと思います。

 

1番大切なのは「スタッフさんによるお声がけ」

気づく率を上げるうえでは、「LINE、普段使われてますか」などスタッフさんによるお声がけが何よりも大切です。
店内BGMの中で、「今LINE登録してもらうと、こんなプレゼントがあります」といった工夫も良いですね。
ホームページやSNSから、友だち追加を促進するのも1つの方法です。

お金をかけるパターンで言うと、LINEの友だち追加広告(旧CPF広告)もおすすめです。
成果報酬型なので、友だちが追加されたときだけお金を払います。
このようにオフラインとオンラインの両方から攻めていけると、より効率的に友だち追加が進むと思います。

 

クーポンのQRコードを貼るのも有効

LINEでは最近、クーポンのQRコードを発行できるようになりましたね。
例えば、スーパーの商品前に「この商品がお得になるクーポンはここから取得できます」とQRコードを貼れるようになりました。
すぐにクーポンが出るので、友だち追加もしていただきやすくなったと思います。

なるほど。
100円の卵が80円になるクーポンのQRコードがあって、お客様はお得に買い物できるし、お店側も友だちが増えるWin-Winの施策ですね。

 

3か月に1回は見直しを

友だち集めチェックシートは3か月に1回、1年に4回分のチェックができるようになっています。
チェックが入っていないところが一目瞭然なので、そこをクリアするための計画を立てながら見直していただければ良いかなと思います。

「気づく率×友だちになりたいと思う率」のうち、特に気づく率を最大限に上げられるよう、四半期ごとにしっかりとチェックしていきたいですね。

時間が経つと、LINE公式アカウントの掲示が分かりにくくなる点にも要注意です。
他のPOPに隠れてしまったり、ポスターが色あせてきたりするケースも多々あるので、どこに掲示しているか、ちゃんと見えるかも振り返りましょう。

※「配信計画シート」と「クリエイティブ改善シート」は後編で解説します

まとめ:LINE完全運用シートで素人運用から脱却!

LINE完全運用シートを有効活用できれば、プロのノウハウを吸収しながら効果的な運用を実現できます。
LINE公式アカウントを開設したいものの、何から手を付ければ良いか分からないという方は、ぜひ一度「LINE完全運用シート」をダウンロードしてみてください。

また、弊社ではLINE公式アカウントの開設はもちろん、シートに沿った運用代行にも対応しています。
シートの使い方について相談したい方や運用をまるごと任せたい方は、LINE運用サポートページよりお気軽にご相談ください。

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book この記事の監修者

澤田将司

株式会社ベイス 代表取締役社長

マレーシア、クアラルンプールで起業。
オンラインゲームプラットフォームや3大通信キャリアの公式コンテンツプロバイダーなどの事業を経て、2015年に実家の家業を引き継ぐ形で帰国。
現在は三重県四日市市で受託型のウェブマーケティング会社、株式会社ベイスを経営。

得意分野はコンバージョン率(お問い合わせ率)の高い企業のホームページ運用。
豊富な経験で培った徹底したデータ駆動のマーケティング戦略で、これまでに数多くの企業のウェブ戦略立案から実行までを手がける。

LINE社認定のパートナーでもあり、これまで運用した企業アカウント数は500を超える。

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澤田将司|ベイス代表取締役 澤田|ベイス社長@行きたくなるオフィス研究中 中小企業マーケティングラボ

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