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Meta Advantage+とは?機能やメリットを解説!成功事例も

2024.12.02

Meta Advantage+とは?機能やメリットを解説!成功事例も

Meta Advantage+とは、Facebook広告・Instagram広告の運用を最新の機械学習で支援する便利ツールです。
Meta Advantage+には6つの種類があり、それぞれ目的や機能が異なります。
自社のビジネス・商品に合わせた種類を活用することで、これまでより効率的にユーザーへアプローチできるでしょう。

この記事では、Meta Advantage+の基本的な機能や種類ごとのメリット・デメリットを解説します。
Meta Advantage+を活用した成功事例もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

Meta Advantage+とは

Meta Advantage+は、Facebook・Instagramを運営するMeta社の広告自動化ツールです。
ここでは、Meta Advantage+の基礎知識として、以下の3つを解説します。

  1. 主な機能
  2. Meta Advantageとの違い
  3. Meta Advantage+の有無による運用労力の違い

それぞれ詳しくみていきましょう。

主な機能

Meta Advantage+の主な機能は、広告出稿に関わる以下のような要素を自動で最適化することです。

  • クリエイティブ
  • 広告フォーマット
  • ターゲット設定
  • 配置 など

Facebook広告・Instagram広告では上記の要素を詳細に設定することで、広告の成果アップが図れます。
例えば、多数の広告フォーマットから自社の商品に合ったものを活用することで、より商品の魅力を打ち出すことが可能です。
また、Facebook広告は30代〜40代、Instagramは10代~20代の利用者が多いため、広告を出し分けると幅広いターゲットにアプローチできます。

とはいえ、効率的に成果を出すためには、広告運用の知識や作業の手間が必要です。
そこでMeta Advantage+を使えば、手動での作業を最低限に抑えながら購入や申し込みなどの成果を目指せます。
成果が期待できるクリエイティブを自動で生成し、購入意欲の高いユーザーへ効果的な配信面で訴求するというスマートな流れも実現できるでしょう。

このように、Meta Advantage+は「最もパフォーマンスが高められる広告を、ニーズに合う人へ適切に配信できる」という、非常に便利なツールなのです。

なお、Facebook広告とInstagram広告の連携方法や活用シーンについて知りたい方は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。

【関連記事】Facebook広告とInstagram広告の連携方法!有効なシーンも

Meta Advantageとの違い

Meta社の広告自動化ツールには、Meta Advantage+のほかにもMeta Advantageがあります。
両者の違いは、自動化できる範囲です。

Meta Advantageは、キャンペーンを手動で設定する必要があります。
配信を始めてパフォーマンスが高まった場合に、設定の一部分を自動化できるという流れが特徴です。

一方で、Meta Advantage+では、キャンペーンの作成から広告出稿まで、手動での設定が必須の項目はわずかです。
以下のような種類があり、ターゲット・クリエイティブ・配信面などの設定を自動化できます。

  • Advantage+アプリキャンペーン
  • Advantage+カタログ広告
  • Advantage+カタログ用クリエイティブ
  • Advantage+クリエイティブ
  • Advantage+ショッピングキャンペーン
  • Advantage+配置

より効率的に広告運用したい方には、Meta Advantage+がおすすめといえるでしょう。

Meta Advantage+の有無による運用労力の違い

Meta Advantage+の有無によって広告運用にかかる労力がどのくらい違うのか、Advantage+ショッピングキャンペーンを例に見てみましょう。

Meta Advantage+ショッピングキャンペーン

通常キャンペーン

キャンペーン作成

目的は「売上」で固定、Advantage+ショッピングキャンペーンを選択する

目的・予算・配信スケジュールなど最適なものを考え選択する

入札方法

自動入札できる

手動で設定する

オーディエンス設定

ターゲットを自動で設定できる(国は指定が必要)

ターゲットを手動で絞り込み設定する

クリエイティブ作成

アップロードしたメディアで自動生成できる

メディア・テキスト・URLを手動で設定する

配信面

自動で配置できる

基本的には手動で設定する
(自動も可能)

Meta Advantage+ではデータをもとに成果が出やすいユーザー層へ、最適な広告を届けられるため、広告運用に慣れていない場合でも効果を出しやすいという特性があります。
また、手間がかからなくなった分、ニーズの分析やクリエイティブの改善に時間を使ったり、より効率的にPDCAを回せたりする点も魅力といえるでしょう。

なお、Facebook広告にかかる費用や予算の設定方法について知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

【関連記事】Facebook広告の費用相場|課金方式や予算設定を解説!成功事例も

【種類別】Meta Advantage+を活用するメリット・デメリット

Meta Advantage+を活用するメリット・デメリットを、6つあるツールの種類ごとに紹介します。

  1. Advantage+アプリキャンペーン
  2. Advantage+カタログ広告
  3. Advantage+カタログ用クリエイティブ
  4. Advantage+クリエイティブ
  5. Advantage+ショッピングキャンペーン
  6. Advantage+配置

機能の特徴や利用できるキャンペーン目的もあわせてみていきましょう。
なお、弊社ではMeta Advantage+を活用したウェブ広告運用コンサルも展開しています。
Meta Advantage+を導入して成果を出したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

種類①:Advantage+アプリキャンペーン

利用可能なキャンペーン目的

  • アプリの宣伝
  • 売上※1

メリット

  • シンプルな設定のため少ない労力で広告出稿できる
  • アップロード数に制限がなく、豊富なクリエイティブを入稿できる
  • 一度に最大50件の広告を作成できる

デメリット

一部のターゲット設定オプション(※2)が利用できない

※1 モバイルアプリエンゲージメント広告を除く
※2 性別、利用者層データ、興味・関心、行動、カスタムオーディエンスの追加、類似オーディエンス

Advantage+アプリキャンペーンは、アプリインストールキャンペーンの成果を最大限に高めるための機能です。
機械学習により、クリエイティブや広告を表示させるユーザー・配置を最適化するため、より少ない労力でキャンペーンを作成し管理できます。

種類②:Advantage+カタログ広告

利用可能なキャンペーン目的

  • 売上
  • エンゲージメント
  • トラフィック
  • リード
  • アプリの宣伝

メリット

  • データを利用してより興味・関心の高いユーザーに配信できる
  • ホームページへの訪問履歴がない新規ユーザーにもリーチできる
  • 自動でユーザーに最適な広告を表示するため労力が軽減できる

デメリット

事前にカタログを作成しておく必要がある

Advantage+カタログ広告は、自社の商品を集約したカタログを利用して配信するキャンペーンです。
ユーザーの興味・関心や行動をもとに、個々に合った商品の広告を自動で配信します。
広告の出し分けや管理を簡単にするため、多くの商品を扱っている場合におすすめです。

種類③:Advantage+カタログ用クリエイティブ

利用可能なキャンペーン目的

  • 認知度
  • 売上
  • エンゲージメント
  • トラフィック
  • リード

メリット

  • ユーザーごとに最も反応を得られやすい広告を配信できる
  • 自動生成のため広告作成の労力が軽減できる

デメリット

メディアとテキストの組み合わせが不自然にならないよう、カタログ作成時に調整しておく必要がある

Meta Advantage+ カタログ用クリエイティブは、カタログを使って広告配信する場合のオプション機能です。
ユーザーごとに最も反応する広告を予測して、フォーマット・クリエイティブ・リンク先などを組み合わせます。

種類④:Advantage+クリエイティブ

利用可能なキャンペーン目的

  • 売上
  • エンゲージメント
  • トラフィック
  • リード
  • アプリの宣伝

メリット

画像・動画・テキストが調節されることで、ユーザーからの反応が得やすくなる

デメリット

画像・動画・テキストが調節されることで、画像の見切れや意図しない表現になる可能性がある

Advantage+クリエイティブは、ユーザーが反応する可能性が高いものへ、広告画像・動画を自動で最適化する機能です。
自動で最適化できる内容は、広告フォーマットごとに以下のような違いがあります。

画像広告・動画広告

カルーセル広告

  • 画像アスペクト比調節
  • テキストのオーバーレイ追加
  • 画像の明るさ・コントラスト調整 など
  • プロフィールエンドカードの挿入
  • 画像の拡張
  • 関連度が高いコメントの表示 など

場合によっては画像の見切れや意図しない表現になってしまうこともあるため、不要な項目は「オフ」にしておきましょう。
Facebook広告で使える画像のサイズや入稿時のポイントについて知りたい方は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。

【関連記事】【一覧表】Facebook広告の画像サイズ|入稿時の注意点や事例も解説

種類⑤:Advantage+ショッピングキャンペーン

利用可能なキャンペーン目的

売上

メリット

  • パフォーマンスが高い広告を購入意欲が高いユーザーへ配信できる
  • 手動作業が少なく導入しやすい
  • ターゲットごとに複数のキャンペーンを用意する労力が軽減できる
  • 1つの広告セットに最大150本のクリエイティブを入稿できる

デメリット

  • 入札戦略やターゲットなど、細かな設定ができない
  • 専用キャンペーンを作成する必要がある

Advantage+ショッピングキャンペーン(ASC)は、オンライン上での売上拡大を目的に、広告配信にかかる4つの要素を自動化した機能です。

  1. ターゲット設定
  2. クリエイティブ作成
  3. 配置
  4. 予算

手動での操作が必要な工程が少ないため、Facebook広告運用に慣れていない場合でも活用しやすい機能です。
特に、1つのキャンペーン内で、新規・既存のターゲットそれぞれに配信できるという魅力もあります。
新たな顧客を開拓しながら購入意欲の高い既存ユーザーへ配信すると、売り上げ増加が期待できるでしょう。

種類⑥:Advantage+配置

利用可能なキャンペーン目的

  • 認知度
  • 売上
  • エンゲージメント
  • トラフィック
  • リード
  • アプリの宣伝

メリット

  • 露出機会が増え、認知度を高められる
  • パフォーマンスが高い配信面により予算が割り当てられるため、効率的に成果を上げやすい
  • 自社の商品と相性が良い配信面を検証できる

デメリット

  • 全配信面の単価を参考に成果最大化を図るため、効率化を目指すなら配信面ごとに精査する必要がある
  • デバイスやOSのバージョンによっては利用不可な配信面が出現する可能性がある

Advantage+配置は、予算を最大限活用して広告が表示される機会を増やす機能です。
FacebookやInstagramで利用可能なすべての配信面に掲載できるため、認知度を向上させたい場合に向いています。

Meta Advantage+でFacebook広告を最適化した成功事例

新潟県のとある住宅会社では、Meta Advantage+を活用して最適な広告を出し分けることで、完成見学会への来場を促しました。
使用した広告フォーマットは、カルーセル広告と画像広告の2つです。
それぞれに以下のようなメディアをアップロードし、最適化をかけました。

フォーマット

配置場所

メディア

カルーセル広告

フィード

物件の見どころを紹介する画像

画像広告

フィード

インパクトを重視した画像

この事例ではMeta Advantage+の自動化によって、住宅に興味・関心のあるユーザーへ効果的に訴求でき、来場促進へとつながっています。
方向性を見定めながら必要な箇所に自動化を取り入れることで、効率化を図りながらも企業のカラーを打ち出した広告を配信できた事例です。

まとめ:Meta Advantage+で広告運用の効率・効果を上げよう

Meta Advantage+を活用してFacebook広告・Instagram広告を自動で最適化することで、購入意欲の高いユーザーへ効率的かつ効果的にアプローチできます。
Meta Advantage+には種類により備えている機能が違うため、自社のビジネス・商品や訴求したい内容に合った種類を選びましょう。

なお、弊社ではFacebook広告・Instagram広告をはじめ、さまざまな媒体のウェブ広告運用コンサルを展開しています。
経験豊富な広告運用のプロがサポートするため、広告運用を始めたい方、成果が上がらず困っている方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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book この記事の監修者

澤田将司

株式会社ベイス 代表取締役社長

マレーシア、クアラルンプールで起業。
オンラインゲームプラットフォームや3大通信キャリアの公式コンテンツプロバイダーなどの事業を経て、2015年に実家の家業を引き継ぐ形で帰国。
現在は三重県四日市市で受託型のウェブマーケティング会社、株式会社ベイスを経営。

得意分野はコンバージョン率(お問い合わせ率)の高い企業のホームページ運用。
豊富な経験で培った徹底したデータ駆動のマーケティング戦略で、これまでに数多くの企業のウェブ戦略立案から実行までを手がける。

LINE社認定のパートナーでもあり、これまで運用した企業アカウント数は500を超える。

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澤田将司|ベイス代表取締役 澤田|ベイス社長@行きたくなるオフィス研究中 中小企業マーケティングラボ

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