Web広告

【一覧表付き】代表的なWeb広告の種類|特徴や費用・出稿媒体も解説!

2024.09.10

【一覧表付き】代表的なWeb広告の種類|特徴や費用・出稿媒体も解説!

Web広告とは、インターネットを経由して配信・出稿できる広告の総称です。
近年はインターネットの利用者が増え、Web広告は企業のマーケティング戦略に欠かせない要素となっています。

Web広告は、従来の広告と比べてターゲティングの精度が高く、低コストで始められるのが特徴です。
しかし、Web広告には多くの種類があるため、自社の目的やターゲットに合わせて媒体を選別する必要があります。

この記事では、Web広告の種類について、それぞれの特徴や費用相場を解説します。
Web広告を効果的に運用し、集客や売上アップにつなげたい方は、ぜひ参考にしてください。

Web広告の種類【ざっくり分類編】

Web広告を配信する際は、出稿する媒体と予算額を決める必要があります。
まずは、Web広告の大まかな分類として、Push型とPull型の広告について理解しましょう。

分類

定義

代表的な広告

Push型

ユーザー側の意思や行動に関係なく配信される広告

ディスプレイ広告

Pull型

ユーザー側の興味に基づく行動によって配信される広告

リスティング広告

魚釣りに例えると、Push型の広告は、魚がいるであろう場所を大きな網で包囲して一気に引き上げるイメージです。
一方で、Pull型の広告は、集魚灯に集まってきたイカを釣り上げる待ちの漁法だといえます。

Web広告の媒体と予算額を決めるためには、Push型とPull型の広告について理解したうえで、どの媒体にどれだけのターゲットがいるのかを把握することが大切です。
具体的には、各媒体の広告管理画面でデモグラフィックデータ(※)を確認したり、興味・関心が高いユーザーを絞り込んだりする方法があります。
※年齢・性別・居住地域・家族構成・職業・などの人口統計学的なデータ

媒体ごとのターゲット数が明確になったら、1人あたり広告を何回見てもらいたいかを決めます。
例えば、認知獲得を目的にWeb広告を配信する場合は、見てもらいたい回数を多めに設定するのがおすすめです。
購入や来場予約が目的の場合は、1人あたり2〜3回広告を見てもらうイメージです。

上記の手順を踏まえると、自ずと広告を配信する媒体と予算額が決まってくるでしょう。

Web広告運用で押さえておきたい課金方式の種類

主な課金方式の種類は、下表のとおりです。

課金方式

仕組み

インプレッション課金(CPM)

広告の表示回数に応じて課金される

クリック課金(CPC)

ユーザーが広告をクリックした回数に応じて課金される

成果報酬課金(PPA)

広告主が設定した特定のアクションが発生した場合に課金される

視聴課金(CPV)

ユーザーが動画広告を一定の時間視聴した場合に課金される

エンゲージメント課金(CPE)

広告に対して、ユーザーがシェアやコメントなどの反応をした場合に課金される

掲載期間保証型課金(CPD)

広告の掲載期間を定め、その期間に対して広告費が発生する

課金方式は、Web広告の成果に直接影響します。
Web広告を出稿する際は自社のターゲットと目的を明確にし、適切な課金方式を検討したうえで予算額を考える必要があります。

Web広告の効果を最適化するためには、20%の代理店手数料を支払ってでも、専門家に任せるのがおすすめです。
専門家であれば、豊富なノウハウや4P(※)を活用し、効果的な方法でWeb広告を運用できるため、代理店手数料を支払う以上の成果を得られます。
※製品・価格・流通・販促を意味する、マーケティング戦略におけるフレームワークの1つ

なかには手数料を10%に設定している代理店もありますが、十分な実績がなく、運用が雑な可能性もあるので注意が必要です。

【費用相場付き】Web広告の種類一覧

Web広告の種類には、主に以下の7つがあります。

  1. リスティング広告
  2. ディスプレイ広告
  3. SNS広告
  4. 動画広告
  5. リターゲティング広告
  6. 純広告
  7. アフィリエイト広告

Web広告の運用にあたって、「どのように適切な媒体と予算額を決めればよいか分からない」「既存の代理店でうまくいかない」という方は、ぜひ弊社のウェブ広告運用コンサルにお問い合わせください。

種類①:リスティング広告

リスティング広告とは、GoogleやYahoo! Japanをはじめとする検索エンジンで表示される広告です。
特定のキーワードやフレーズを対象に、広告主が自社の広告を表示し、クリックまたは表示回数ごとに課金される仕組みです。

参考媒体

課金方式

費用相場

Google広告

  • クリック課金
  • インプレッション課金
  • コンバージョン課金
  • 50~100円/1クリック
  • 10~500円/1,000回表示
  • 目標CPA※の約1.5倍程度/コンバージョン1件

Yahoo!広告

クリック課金

数円~数十円/1クリック

※顧客獲得単価

リスティング広告は、少額で出稿できるほか、すぐに上位表示されるメリットがある一方で、潜在顧客にはリーチしにくいデメリットもあります。
効率よくリスティング広告のコピーを作りたい方は、こちらの記事もチェックしてください。

【関連記事】リスティング広告のコピーをChatGPTで作る方法!メリットや注意点も

種類②:ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とは、ホームページやアプリの広告枠に動的に表示される広告です。
広告の内容と関連性が高いホームページやアプリに表示されるため、潜在顧客にも広くリーチできるのが特徴です。

参考媒体

課金方式

費用相場

Google広告

  • クリック課金
  • インプレッション課金
  • コンバージョン課金
  • 50~100円/1クリック
  • 10~500円/1,000回表示
  • 目標CPAの約1.5倍程度/コンバージョン1件

Yahoo!広告

  • クリック課金
  • インプレッション課金
  • 数円~数十円/1クリック
  • 数十円~数百円/1,000回表示

YouTube広告

  • クリック課金
  • インプレッション課金
  • 3~20円/1クリック
  • 400~600円/1,000回表示

ディスプレイ広告は画像や動画などのクリエイティブと相性がよく、配信面も豊富にあるため、ユーザーの目を引きやすいメリットがあります。
一方で、購入意欲が高まっていないユーザーに広告を配信しても、高い費用対効果は見込めない可能性もあります。

種類③:SNS広告

SNS広告とは、FacebookやInstagramなどの各種SNS上で配信されるWeb広告です。
話題性のある広告を出稿できれば、SNSの高い拡散性やターゲティング精度を活かし、大きな成果が期待できます。

参考媒体

課金方式

費用相場

Facebook広告

  • クリック課金
  • インプレッション課金
  • 100~200円/1クリック
  • 100円/1,000回表示

LINE広告

  • クリック課金
  • インプレッション課金
  • 友だち追加課金
  • 24~200円/1クリック
  • 400~650円/1,000回表示
  • 150~200円/1人追加

Instagram広告

  • クリック課金
  • インプレッション課金
  • アプリインストール課金
  • 視聴課金
  • 50~100円/1クリック
  • 500~1,000円/1,000回表示
  • 100~150円/1インストール
  • 5~7円/1再生

SNS広告は、ブランディングの強化や認知拡大などのメリットがある一方で、媒体選びによってはリーチできるターゲット層に偏りがでる側面もあります。

Facebook広告を配信する流れや必要な準備について知りたい方は、こちらの記事もチェックしてください。

【関連記事】Facebook広告を代理店経由で配信する方法!流れや準備内容も解説

種類④:動画広告

動画広告とは、動画を用いた広告の総称です。
広告の出し方というよりは、クリエイティブに動画を用いた場合の種類分けになるため、下表のほかにも、媒体や課金方式はさまざまなパターンが考えられます。

参考媒体

課金方式

費用相場

ABEMA

インプレッション課金

  • 15秒:2,500円/1,000回表示
  • 30秒:5,000円/1,000回表示

TVer

インプレッション課金

  • 06秒(6秒~10秒)2,760円/1,000回表示
  • 15秒(11秒~22秒)3,680円/1,000回表示
  • 30秒(23秒~37秒)5,520円/1,000回表示

動画広告は、静止画広告と比べて伝えられる情報量が多いのが特徴です。
ただし、Web広告に動画を用いる場合は、制作コストが高くなる傾向にあるため、事前に費用対効果を見極める必要があります。

VOD​​​​(ビデオ・オン・デマンド)広告を代表する種類の特徴に​​つ​​いて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

【関連記事】VOD(ビデオ・オン・デマンド)広告とは?種類別の料金や今後の展望も

種類⑤:リターゲティング広告

リターゲティング広告とは、過去にホームページを訪れたユーザーに対して表示される広告です。
主に、過去に自社の商品やサービスを購入したことがある顧客を呼び戻したり、購入しようとして途中で止めてしまった顧客に再度アプローチしたりするのが目的です。

参考媒体

課金方式

費用相場

Google広告

  • クリック課金
  • インプレッション課金
  • コンバージョン課金
  • 50~100円/1クリック
  • 10~500円/1,000回表示
  • 目標CPAの約1.5倍程度/コンバージョン1件

Yahoo!広告

  • クリック課金
  • インプレッション課金
  • 数円~数十円/1クリック
  • 数十円~数百円/1,000回表示

リターゲティング広告は、Google広告やYahoo!広告で「タグ」を埋め込むことで出稿できます。
より購買意欲が高いユーザーにアプローチできるため、成果につながりやすいメリットがあります。
ただし、場合によってはアプローチを繰り返すことでユーザーにマイナスのイメージを持たれてしまうので注意が必要です。

種類⑥:純広告

純広告とは、ホームページ上の広告掲載枠で一定の期間配信される広告です。
費用は媒体によって異なりますが、Yahoo! JAPANのような国内最大級の大手ポータルサイトでは、数百万円単位の最低出稿金額が設定されています。

参考媒体

課金方式

費用相場

Yahoo!ディスプレイ広告(予約型)ブランドパネル

掲載期間保証型課金

  • 数千円~数百万円/月
  • Yahoo!ディスプレイ広告(予約型)ブランドパネルは500万円〜(1.0円/1imp)

Web上の決まった場所に一定の期間広告を掲載できるため、自社のターゲット層にマッチする媒体を選定できれば、運用の手間をかけずに高い効果が見込めます。
ただし、潜在顧客向けのアプローチになるため、顕在顧客に対して細かくターゲティングしたい場合には不向きといえるでしょう。

種類⑦:アフィリエイト広告

アフィリエイト広告は広告主の依頼により、アフィリエイター(媒体主)が保有しているホームページやSNSで配信する広告です。
通常はアフィリエイトサービスプロバイダーと契約をし、アフィリエイターに広告出稿を依頼します。

参考媒体

課金方式

費用相場

バリューコマース

成果報酬型課金

  • 広告主が設定
  • 初期費用50,000円、月額50,000円
  • 手数料成果報酬の30%

A8.net

成果報酬型課金

  • 広告主が設定
  • 初期費用50,000円、月額40,000円〜

アフィリエイト広告は、成果報酬型課金のため、うまく運用できれば高い費用対効果が期待できます。
ただし、基本的に広告出稿の依頼後はアフィリエイター任せになるため、運用状況をモニタリングすることが大切です。

まとめ:自社に最適なWeb広告の種類について知りたい方は

Web広告には多くの種類があり、特徴や課金方法はそれぞれで異なります。
自社のターゲットや目標を明確にしたうえで、適切なWeb広告の種類を選択しましょう。

なお、弊社は蓄積したノウハウをもとに、費用対効果を最適化するためのウェブ広告運用をサポートしています。
各出稿面に最適なクリエイティブのPDCAを回して広告効果を高めたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

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book この記事の監修者

澤田将司

株式会社ベイス 代表取締役社長

マレーシア、クアラルンプールで起業。
オンラインゲームプラットフォームや3大通信キャリアの公式コンテンツプロバイダーなどの事業を経て、2015年に実家の家業を引き継ぐ形で帰国。
現在は三重県四日市市で受託型のウェブマーケティング会社、株式会社ベイスを経営。

得意分野はコンバージョン率(お問い合わせ率)の高い企業のホームページ運用。
豊富な経験で培った徹底したデータ駆動のマーケティング戦略で、これまでに数多くの企業のウェブ戦略立案から実行までを手がける。

LINE社認定のパートナーでもあり、これまで運用した企業アカウント数は500を超える。

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澤田将司|ベイス代表取締役 澤田|ベイス社長@行きたくなるオフィス研究中 中小企業マーケティングラボ

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